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「最近、使っていたプロップファームが急に閉鎖した」「出金できなくなった」
2024年から2025年にかけて、こうした声がSNS上で急増しています。
実際、2024年だけで80〜100社のプロップファームが閉鎖したと言われています。その一方で、FTMOによるOANDA買収、QT FundedによるEarnex買収など、大型M&A(合併・買収)も相次いでいます。
この記事では、プロップファーム業界で何が起きているのか、そして今後生き残るプロップファームの条件は何なのかを、最新データをもとに徹底分析します。
✅ この記事でわかること
- 2024年に閉鎖したプロップファーム一覧と閉鎖理由
- 業界再編の引き金となった「MetaQuotes問題」の実態
- FTMO×OANDA、QT×Earnexなど大型M&Aの背景
- 今後生き残るプロップファームの5つの条件
- トレーダーとしてどうプロップを選ぶべきか
2024年、プロップファーム業界で何が起きたのか?
2024年は、プロップファーム業界にとって「大淘汰の年」でした。
衝撃の数字:80〜100社が閉鎖
Finance Magnates Intelligenceの推計によると、2024年だけで80〜100社のプロップファームが市場から消えた可能性があるとされています。別の調査(Brokeree Solutions)では、2024年の初めに調べた82社のうち、年末までに11社(約7社に1社)が運営を止めていました。


2024年に閉鎖した主なプロップファーム
| 会社名 | 閉鎖時期 | 主な理由 |
|---|---|---|
| MyForexFunds | 2023年8月 | 米CFTCによる提訴と資産凍結 |
| The Funded Trader | 2024年3月 | 報酬の支払い拒否の多発・MetaTraderからの移行の遅れ・Eightcapの撤退(その後ケイマン諸島に移って一部再開) |
| SurgeTrader | 2024年5月 | MetaQuotes・Match-Traderとのライセンス問題で取引プラットフォームを失った |
| True Forex Funds | 2024年5月 | 資金難 |
| Funded Engineer | 2024年半ば | 技術提供元から不正を指摘されたあと破産申請 |
| Funds For Traders | 2024年 | EightcapによるMT4/MT5提供の終了 |
| Karma Prop Traders | 2024年 | 流動性問題(開業2ヶ月で閉鎖) |
| Ascetic Capital | 2024年 | 売上不振(開業1週間で閉鎖) |
| Smart Prop Trader | 2024年11月 | Eightcapの撤退を受けた事業終了(創業者は「責任ある撤退」と説明) |
| Skilled Funded Traders | 2024年3月 | The Funded Traderと同じ運営グループで、同時に運営停止 |
※閉鎖時期と理由は、海外のまとめサイト(The Prop Firm Guide)の記載による二次情報です海外レビュー(二次情報)
⚠️ 注意
閉鎖したプロップファームの多くは、トレーダーへの出金を完了しないまま突然サービスを停止しています。チャレンジ費用や未払い利益の回収は困難なケースがほとんどです。
業界再編の引き金:MetaQuotes問題とは?
これだけ多くのプロップファームが閉鎖した最大の原因は、MetaQuotes(MetaTrader開発元)によるプロップファームへのライセンス提供停止です。
MetaQuotesの決定が業界を直撃
2024年初頭、MetaQuotesは突然、多くのプロップファームに対してMT4/MT5のライセンス提供を停止・制限する決定を下しました。
📝 MetaQuotesがライセンス停止した背景(報道などでの指摘。MetaQuotesの公式説明は当サイトで確認できていません)
- プロップファームの「デモ口座」運用に対する懸念
- 規制当局からの圧力
- ブランドイメージの保護


プラットフォームシェアの激変
Brokeree Solutionsが同じ82社を2024年のQ1とQ4で比べた調査(2024年11月公表)によると、プラットフォームのシェアは以下のように変わりました。
| プラットフォーム | 2024年Q1 | 2024年Q4 |
|---|---|---|
| MetaTrader(MT4/MT5) | 48% | 24%(半減) |
| cTrader/TradeLocker/DXTrade/Match-Trader | 記載なし | 42% |
※Q4の残り(34%)の内訳は調査に書かれていません。Finance Magnatesの別の集計ではMT5のシェアは61.9%で、数え方によって数字は大きく変わります。
わずか1年でMetaTraderのシェアが半減したのです。
また、1社あたりの対応プラットフォーム数も1.8→2.6に増加。プロップファームは「特定プラットフォームへの依存リスク」を痛感し、複数プラットフォーム対応を急ぎました。
大型M&Aの時代へ:FTMO×OANDA、QT×Earnex
閉鎖が相次ぐ一方で、大手プロップファームは積極的なM&A(合併・買収)で勢力を拡大しています。
FTMO、OANDAを買収(2025年12月完了)
2025年12月1日、プロップファーム最大手のFTMOが、老舗ブローカーOANDAの買収を完了しました。
📝 OANDA買収の概要
- 売主:CVC Asia Fund IV(2018年からOANDAを保有)
- 買主:FTMO(チェコ拠点のプロップファーム最大手)
- 規制承認:5つの規制当局から約8ヶ月かけて取得
- 買収金額:非公開
- アドバイザー:J.P. Morgan(FTMO側)、Nomura・Santander(CVC側)
FTMOの共同創業者Otakar Šuffner氏は、買収の目的について次のように述べています:
「長期的な計画は、モダンなプロップトレーディング、ブローカレッジ、関連ツールによって、あらゆるレベルのトレーダーにサービスを提供する”トレーディング・パワーハウス”を築くことです」(2025年12月2日のFTMOプレスリリース)
OANDAは、ニューヨーク・トロント・ロンドン・ワルシャワ・シンガポール・東京・英領ヴァージン諸島・シドニーの8か所に規制下の拠点を持っています。
QT Funded、Earnexを買収(2025年12月)
同じく2025年12月(5日)、QT Funded(Quant Tekel)も「Earnex Funded」の買収を発表しました。同社の発表による内容は次のとおりです。
- Earnexのトレーダー・アカウントがすべてQTプラットフォームに移行
- QTのファンデッドトレーダーコミュニティが85,000人以上に拡大
- 180カ国以上でサービス展開
人数や国数はQT Funded側の発表で、当サイトでは検証していません。


①プラットフォーム問題の解消:自社でブローカーを持てば、MetaQuotesに依存せずに済む
②リアルマネー運用への移行:優秀なトレーダーを実際のブローカー顧客に誘導できる
③収益源の多角化:チャレンジ費用だけでなく、ブローカー手数料も得られる
業界再編の構図
| 買収側 | 被買収側 | 種類 | 時期 |
|---|---|---|---|
| FTMO | OANDA | プロップ→ブローカー | 2025年12月 |
| QT Funded | Earnex Funded | プロップ→プロップ | 2025年12月 |
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今後生き残るプロップファームの5つの条件
この業界再編を踏まえ、今後生き残るプロップファームの条件を分析しました。
条件①:複数プラットフォームへの対応
MetaQuotes問題で明らかになったのは、単一プラットフォームへの依存リスクです。
生き残るプロップファームは:
- MT5だけでなく、cTrader、TradeLocker、DXTrade等を複数提供
- 自社プラットフォームの開発も視野に
- プラットフォーム提供元との良好な関係構築
💡 チェックポイント
利用を検討しているプロップファームが、MT5以外のプラットフォームに対応しているか確認しましょう。
条件②:自社ブローカー機能の保有
FTMOのOANDA買収に見られるように、垂直統合(プロップ+ブローカー)がトレンドになっています。
自社ブローカーを持つメリット:
- 取引環境(スプレッド・約定)の完全コントロール
- 外部依存リスクの排除
- 収益源の多角化
- 規制対応力の強化
条件③:十分な支払い実績と透明性
閉鎖したプロップファームの多くは、支払い遅延や未払いが問題になっていました。
信頼できるプロップファームの特徴:
- 累計支払い額を公開している(例:FTMO $650M+〈公式サイト〉、QT Funded $14M+〈同社発表〉)
- 支払い証明をブロックチェーン等で検証可能
- Trustpilot等の第三者レビューで支払いに関する評価が良好
- SNSで実際のトレーダーが出金報告をしている
条件④:規制対応力とコンプライアンス体制
MyForexFundsの凍結に見られるように、規制当局の監視は年々厳しくなっています。
特に米国・カナダ・EUでは、プロップファームに対する規制強化の動きが進んでいます。
生き残るプロップファームは:
- 法的なグレーゾーンを避けた運営
- 適切な金融ライセンスの取得(または提携ブローカー経由での対応)
- KYC/AML(本人確認・マネーロンダリング対策)の徹底
- トレーダーとの契約関係の明確化
条件⑤:持続可能なビジネスモデル
閉鎖したプロップファームの中には、「ポンジ・スキーム」的なビジネスモデルだったものもあると指摘されています。
つまり:
- 新規チャレンジ購入者からの資金で、既存トレーダーへの支払いを賄う
- 新規流入が止まると支払いができなくなる
持続可能なプロップファームは:
- トレーダーの利益と会社の利益が連動(リアルマネー運用 or ライブ口座への接続)
- チャレンジ費用だけでなく、スプレッド収入等の複数収益源
- 適切なリスク管理(トレーダーの損失上限設定など)


・運営年数:1年以上の実績があるか
・支払い総額:公開されているか
・経営の透明性:創業者や経営陣が公開されているか
・価格設定:異常に安すぎないか(安すぎる=持続不可能の可能性)
生き残り条件を満たすプロップファーム比較
上記5つの条件をもとに、主要プロップファームを評価しました。
| 会社名 | 複数PF | 自社ブローカー | 支払い実績 | 規制対応 | 運営開始 |
|---|---|---|---|---|---|
| FTMO | ◎ | ◎(OANDA買収) | ◎($650M+) | ◎ | 2015年 |
| Fintokei【推奨】 | ○ | △(提携) | ◎ (日本向け30億円以上) |
◎ | 2020年設立・日本は2023年 |
| FundedNext | ◎ | △(提携) | ◎ | ○ | 確認中 |
| QT Funded | ◎ | 確認中 | ○($14M+) | ○ | 確認中 |
| The 5%ers | ○ | △(提携) | ◎ | ◎ | 2016年 |
| PipFarm | ○ | △(提携) | ○ | ○ | 2024年 |
※◎○△は当サイトの評価です。支払い実績と運営開始は2026年9月時点の各社公式サイト(QT Fundedは同社発表)によります
トレーダーとしてどうプロップを選ぶべきか?
業界再編が進む中、トレーダーとしてプロップファームを選ぶ際のポイントをまとめます。
選び方①:分散投資の考え方を適用する
1社に全額を投入するのではなく、複数のプロップファームに分散することをおすすめします。
- メイン:実績豊富な大手(FTMO、Fintokei、FundedNextなど)
- サブ:成長中の注目プロップ(PipFarm、QT Fundedなど)
選び方②:出金実績を重視する
チャレンジの「合格しやすさ」よりも、「出金の確実性」を優先しましょう。
- Trustpilotの出金関連レビューを確認
- X(Twitter)で実際の出金報告を検索
- Discord/Telegramコミュニティの雰囲気を確認
選び方③:新興プロップは少額から
新しいプロップファームは魅力的な条件を提示することが多いですが、まずは少額プランで様子見するのが賢明です。
- $10K〜$25Kの小さめプランから開始
- 実際に出金できることを確認してから増額
- 開業1年未満のプロップは特に慎重に
選び方④:プラットフォーム対応を確認
MT5しか対応していないプロップは、将来的なリスクがあります。
- cTrader、TradeLocker、DXTradeなど複数対応しているか
- 自分が使い慣れたプラットフォームがあるか


その上で、FundedNextやFTMOを組み合わせると、リスク分散になります。
2025年以降の業界展望
予測①:さらなる淘汰と統合
FPFX TechのCEO Justin Hertzberg氏は次のように警告しています:
「2025年にはさらに多くのプロップファームが閉鎖、運営停止、または訴訟や批判にさらされることを予想しています」
業界の淘汰はまだ終わっておらず、今後も中小プロップの閉鎖・大手への統合は続くでしょう。
予測②:規制の明確化
現在、プロップファームは法的にグレーゾーンな部分が多いですが、今後は:
- 各国で明確な規制枠組みが整備される
- ライセンス取得が必須になる可能性
- 規制対応できない会社は市場から退出
予測③:プロップ×ブローカーの融合
FTMO×OANDAの動きに続き、プロップファームとブローカーの境界線が曖昧になっていくでしょう。
- プロップで腕を磨く → 実績を積む → ブローカーで実資金運用
- このパスを1つのグループ内で完結できる会社が強い
よくある質問(FAQ)
Q1. 2024年に閉鎖したプロップファームはどのくらいありますか?
Finance Magnates Intelligenceは、2024年に80〜100社のプロップファームが市場から消えた可能性があると推計しています。別の調査(Brokeree Solutions)では、調べた82社のうち11社(約7社に1社)が2024年中に運営を止めていました。
Q2. プロップファームが大量閉鎖した主な原因は何ですか?
最大の原因は、MT4/MT5の開発元であるMetaQuotesによるプロップファームへのライセンス提供停止・制限(いわゆる「MetaQuotes問題」)です。代替プラットフォームへの移行が間に合わなかった会社や、元々資金力のなかった会社が閉鎖に追い込まれました。
Q3. 「MetaQuotes問題」とは具体的に何ですか?
2024年初頭、MetaQuotesが多くのプロップファームに対してMT4/MT5のライセンス提供を停止・制限した問題です。MT4/MT5に依存していたプロップファームの多くが取引環境を維持できなくなりました。Brokeree Solutionsの調査では、MetaTraderのシェアは2024年Q1の48%からQ4の24%に半減しています。
Q4. FTMOによるOANDA買収とは何ですか?
プロップファーム最大手のFTMOが、老舗FXブローカーのOANDAを買収した大型M&A案件です(2025年12月1日に完了、買収金額は非公開)。FTMOは目的を、プロップトレーディング、ブローカレッジ、関連ツールを統合した「トレーディング・パワーハウス」の構築と説明しています。自社でブローカーを持つことで、プラットフォーム依存リスクを排除し、収益源も多角化できます。
Q5. プロップファームが突然閉鎖した場合、出金はできますか?
閉鎖したプロップファームの多くは、トレーダーへの出金を完了しないまま突然サービスを停止しており、チャレンジ費用や未払いの利益の回収は困難なケースがほとんどです。閉鎖前に出金トラブルの兆候(出金遅延、サポート応答悪化など)が見られることが多いので、信頼性の高い会社を事前に選び、早めに対応することが重要です。
Q6. 今後生き残るプロップファームの条件は何ですか?
この記事では、①複数プラットフォームへの対応、②自社ブローカー機能の保有、③十分な支払い実績と透明性、④規制対応力とコンプライアンス体制、⑤持続可能なビジネスモデル、の5つを挙げています。
Q7. 安全なプロップファームはどう見分けますか?出金実績はどこで確認できますか?
規制対応、複数プラットフォームへの対応、出金実績の透明性、運営年数(1年以上の実績があるか)、経営陣が公開されているかを確認しましょう。出金実績は、Trustpilotのレビュー、X(Twitter)での出金報告、公式Discord/Telegramコミュニティ、各社が公開している累計支払い額で確認できます。
Q8. 新興プロップファームは避けるべきですか?
必ずしも避ける必要はありませんが、少額プランから始めて実際に出金できることを確認してから増額するのが賢明です。開業1年未満のプロップは特に慎重に判断しましょう。
Q9. MT5しか対応していないプロップは危険ですか?
現時点で即座に危険とは言えませんが、2024年のMetaQuotes問題を踏まえると、複数プラットフォームに対応しているプロップの方が将来的なリスクは低いと言えます。
Q10. プロップファームの「ポンジ・スキーム」とは何ですか?
新規チャレンジ購入者からの資金で既存トレーダーへの支払いを賄うビジネスモデルのことです。新規流入が止まると支払いができなくなり、突然閉鎖するリスクがあります。
Q11. 日本人トレーダーにおすすめのプロップファームはどこですか?
日本語サポートがあるFintokeiが第一選択肢としておすすめです。英語に抵抗がなければ、FundedNext、FTMO、The 5%ersなど実績豊富な大手も選択肢に入ります。
Q12. プロップファーム業界の淘汰やM&A(合併・買収)は今後も続きますか?
FPFX TechのCEO Justin Hertzberg氏は、2025年にさらに多くのプロップファームが閉鎖すると予想していました。2025年12月にはFTMOによるOANDA買収、QT FundedによるEarnex買収が続いており、中小プロップの閉鎖と大手への統合、規制の明確化は今後も続くと当サイトは見ています。
まとめ:淘汰の時代を生き残るために
2024年は80〜100社のプロップファームが閉鎖し、業界は大きな転換点を迎えました。
この激動の中で見えてきた「生き残るプロップファームの条件」は:
✅ 5つの生き残り条件
- 複数プラットフォームへの対応
- 自社ブローカー機能の保有
- 十分な支払い実績と透明性
- 規制対応力とコンプライアンス体制
- 持続可能なビジネスモデル
トレーダーとしては:
- 実績豊富な大手を中心に選ぶ
- 1社に依存せず分散する
- 新興プロップは少額から慎重に
- 出金実績を重視する
という姿勢が重要です。
業界再編は「危機」でもありますが、信頼できるプロップファームが明確になる「機会」でもあります。この記事が、皆さんのプロップファーム選びの参考になれば幸いです。
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